カテゴリ:読書感想 > 三島由起夫

想像よりも数十倍オモシロイ 隠れた怪作小説 「命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません」 目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ……。危 ...

三島由紀夫レター教室 三島由起夫 恋したりフラレたり、金を借りたり断わられたり、あざけり合ったり、憎み合ったり、ネコをかぶったりと、もつれた糸がこんがらかって……。 職業も年齢も異なる 5 人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した ...

不道徳教育講座 三島由起夫 「大いにウソをつくべし】【弱い者をいじめるべし】【痴漢を歓迎すべし】…世の良識家たちの度胆を抜く不道徳のススメ。西鶴の『本朝二十不孝』にならい、著者一流のウィットと逆説的レトリックで展開。 ☆確かに不道徳だったが、おかげでとて ...

文章読本 三島由起夫 文章の格調と気品は古典的教養から生れる――。森鴎外、川端康成、ゲーテ、バルザックなど古今東西の豊富な実例を挙げ、あらゆる様式の文章・技巧の面白さ美しさを、該博な知識と実作の経験から解明する。小説を深く味わう読者へと導く万人必読の文章 ...

愛の渇き 三島由起夫 杉本悦子は、女性問題で彼女を悩ませつづけた夫が急逝すると、舅弥吉の別荘兼農園に身を寄せ、間もなく彼と肉体関係に陥った。彼女は夜ごと弥吉の骸骨のような手の愛撫を受けながら、一方では、園丁三郎の若若しい肉体と素朴な心に惹かれていく。だが ...

盗賊 三島由起夫 子爵家の一人息子藤村明秀は母の旧友の娘に恋をするが、したたかな相手に翻弄されるだけで終る。やがて、傷心のあまり死を決意した彼の前に、男爵家の令嬢山内清子が現われる。彼女もまた恋に破れ、自殺を考えていた。二人は互いの胸の中の幻影を育てあう ...

仮面の告白 三島由起夫 「私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である」と作者・三島由紀夫は言っている。女性に対して不能であることを発見した青年は、幼年時代からの自分の姿を丹念に追求し、“否定に呪われたナルシシズム"を読者の前にさらけだ ...

禁色 三島由起夫 女を愛することの出来ない同性愛者の美青年を操ることによって、かつて自分を拒んだ女たちに復讐を試みる老作家の悲惨な最期。 ☆私は18禁SM小説をネット上で発表している素人作家である。性的なものに関して大抵は許容出来るのだけど、どうしても生 ...

花ざかりの森・憂国―自選短編集 三島由起夫 十六歳で、少年の倦怠を描いた作品「花ざかりの森」を発表して以来、様様な技巧と完璧なスタイルを駆使して、確固たる短編小説の世界を現出させてきた作品群から、著者自らが厳選し解説を付した作品集。著者の生涯にわたる文学 ...

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