カテゴリ:読書感想 > 司馬遼太郎

翔ぶが如く (9) 司馬遼太郎 熊本をめざして進軍する政府軍を薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続くのである。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒される政府軍は惨敗を続けた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多数の兵を失 ...

翔ぶが如く (8) 司馬遼太郎 明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍する。西郷隆盛にとって妻子との永別の日であった。迎える熊本鎮台司令長官谷干城は篭城を決意、援軍到着を待った。戦闘は開始された。「熊本城など青竹一本でたたき割る」勢いの薩 ...

街道をゆく 14 南伊予・西土佐の道 司馬遼太郎 「粋な言葉を県名にしたものだ」と、筆者は書く。「いい女」という意味の愛媛を南下する。正岡子規、高浜虚子の松山を出発し、大洲を経て卯之町へ。シーボルトの娘、イネを育てた二宮敬作を思いながら、やがてなじみの宇和島 ...

街道をゆく (18) 越前の諸道  司馬遼太郎 駆け出しの新聞記者として福井地震の惨状を取材した著者にとって、越前は強烈な記憶の場所だった。九頭竜川の育てた肥沃な平野を往来しつつ、永平寺の隆盛と道元の思想を思い、「僧兵八千」を誇りながら越前門徒の一揆にもろくも ...

街道をゆく 8 熊野・古座街道・種子島みちほか  司馬遼太郎 西南戦争の揺籃となった私学校は南方の習俗としての「若衆組」と同義ではなかったか、という仮説を検証すべく歩いた「熊野・古座街道」「大和丹生川(西吉野)街道」と、薩摩の士族文化の残像を求めて飛んだ「種子 ...

街道をゆく (7)甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか  司馬遼太郎 直木賞受賞作「梟の城」にゆかりの「甲賀と伊賀のみち」、人気の短編小説「おお、大砲」の舞台ともなった「大和・壷坂みち」を歩く。海に生きる漁業の民をルポした「明石海峡と淡路みち」、さらには「砂鉄の ...

街道をゆく〈17〉島原・天草の諸道 司馬遼太郎 島原の乱(1637年)が大きなテーマになっている。島原半島を歩き、戦場の原城跡で思索を重ねる。親子二代で暴政を敷いた島原領主、松倉重政・勝家親子については「ごろつき」と容赦がない。一揆に強い同情を持ちつつ、無理やり ...

街道をゆく 13 壱岐・対馬の道 司馬遼太郎 急死した旧い友人の故郷、対馬への旅を思い立つ著者。船酔いに耐えつつたどり着いたその対馬は壱岐とともに、古来、日本列島と朝鮮半島の中継点でありつづけた地。海峡往還のなかでこの両島を通り過ぎた、あるいは数奇にもこの地 ...

街道をゆく 12 十津川街道 司馬遼太郎 ☆十津川、と言われてもどこの地名だかさっぱりわからなかったが、なぜかどこかで聞いたような名前だなと思った。本書にも出て来るように、坂本竜馬が暗殺された時、十津川の者だと偽って宿に上がり込んだ刺客に殺されたのだった。 ...

街道をゆく 16 叡山の諸道 司馬遼太郎 「法華大会」を知人がうけることで、20代のころから見たいと思いつづけてきた、その天台宗の宗教行事を拝見する機会を得る。まず坂本の街並み、赤山禅院、曼殊院門跡と、ほうぼうの登山口を周到にも訪ね直した著者は、“包囲網”を絞 ...

街道をゆく 15 北海道の諸道 司馬遼太郎 道南の函館では『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛、この町で布教したロシア正教のニコライ神父の生涯を考える。江差港には、幕府海軍の主力艦で、沈没に榎本武揚が戦意を失った開陽丸が眠る。旅のクライマックスは道東の陸別。『胡蝶の ...

司馬遼太郎全仕事 『竜馬がゆく』『坂の上の雲』をはじめとする国民的大ベストセラー小説、日本の歴史と土地を俯瞰する名エッセイ群、未来への指針を与えてくれる評論、各界著名人との対話集、書簡、戯曲まで、司馬遼太郎誕生90年に贈る全作品完全ガイド。小説の登場人物解 ...

街道をゆく10 羽州街道、佐渡のみち  司馬遼太郎   「羽州街道」では、家康に挑戦した上杉景勝、参謀の直江兼続ゆかりの米沢などを歩く。筆者は上杉景勝について、「謙信や直江兼続の華やかさよりも好きであるかもしれない」と書いている。「佐渡のみち」では、江戸初 ...

竜馬がゆく〈2〉司馬遼太郎 黒船の出現以来、猛然と湧き上ってきた勤王・攘夷の勢力と、巻き返しを図る幕府との抗争は次第に激化してきた。先進の薩摩、長州に遅れまいと、固陋な土佐藩でクーデターを起し、藩ぐるみ勤王化して天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に ...

街道をゆく 9 信州佐久平みち、潟のみちほか 司馬遼太郎 死にもの狂いの努力で湛水地を美田に変えてきた地が、政治絡みの投機対象になっている皮肉を目撃することになった「潟のみち」。そして「信州佐久平みち」では旅のさなか、日本を土建国家に染め上げた前首相逮捕 ...

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