池上彰の世界から見る平成史 池上彰
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激動の平成時代・日本を世界との関わりで読み解く池上講義。 池上彰が見た時代の転換点ーー 2019年5月1日から新しい元号を用いることが決まり、激動の平成時代が、約30年で終わりを迎えることになった。 バブルの頂点から始まった平成時代は、その後、バブルの崩壊、失われた20年を迎えることになる。 くしくも平成のスタートは、東西冷戦終結とも重なり、新たな対立構造、グローバル社会とも歩みを同じくする。 日本の大きな分岐点になった激動の平成時代を、世界との関わりから読み解く。 全ページ・2色展開で、写真や図表、イラスト図解などを多用する池上「平成」講義の登場だ。


☆以前購入していて、令和三年になった今頃読んだのだけど、いつになく簡単な説明で、「平成」時代をざっくり振り返る内容。私のような知識のない凡人には、とてもありがたく、参考になった。
 平成にあったトピックについて、2ページくらい説明があって、どんどん次に進む構成。又、写真や図表なども沢山載っていて、凡人に優しく、教科書のような印象を受けた。例えば、「ベルリンの壁」「天安門事件」「湾岸戦争」など、平成にあった事を振り返るには好適。私などは、今挙げたトピックについて、そういう事だったのか、と理解したわけで、簡単な説明で十分。むしろ余計な説明のない方が、どんどん読めて良かった。
 知識のある人は、物足りないか知れない。そういう人は、個別のトピックについて、専門的な本を読めば良い。本書は、私のように無知な凡人のために、易しく書かれた、池上さんらしい解説書であった。

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