飛ぶ孔雀 山尾悠子
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冠達成!傑作幻想小説が待望の文庫化。 ・第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞 ・第39回日本SF大賞受賞 ・第46回泉鏡花文学賞受賞 ジャンルの概念を超えた驚くべき物語。 * * * シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。 シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。 真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。 ――「I 飛ぶ孔雀」 秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか? ――「II 不燃性について」


☆これは非常に難解で、私の読解力を超えていた。別にサラッと読み流したわけではなく、集中して精読したんだけど、歯が立たなかった。

 書いてある言葉の意味は十分理解できたし、想像力を働かせて、情景は頭に浮かんだが、作者が何を描こうとしたのか、さっぱり見当も付かず、鑑賞不能だったのである。解説を読んでも、やはり何のことやら、チンプンカンプン。したがって、評点を付けるのも不能なんだけど、恐らく私のように読解力不足の読者もいらっしゃると思い、警告の意味で3評価とさせてもらう。


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