筒井康隆、自作を語る 筒井康隆
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日本SFの黎明期における同人誌〈NULL〉の創刊と、その掲載作「お助け」が江戸川乱歩に発見されての商業デビュー。『時をかける少女』などのヒットや「浸透と拡散の時代」を経て、エンタメ小説黄金期における大活躍と断筆宣言。そして日本文学界の大家となり「最後の長篇」の執筆に至るまで――半世紀を超える作家生活を自ら語り明かして第50回星雲賞を受賞した豪華インタビュー集、新規対談を加えて待望の文庫化。


☆これはもうファン垂涎の好インタビュー集。聞き手の日下三蔵氏が作者の記憶の欠落を補完してくれて、巻末の全著作リストも大変な労作である。
 かなりの作品を読んだ事があるので、それについての作者コメントはもちろんの事、未読作品についても読書欲をそそられた。私の場合、初期の短篇はほとんど読破してるので、未読長編にも手を付けようかと。
 又、業界のこぼれ話などもとても楽しく、読んだ事のあるエピソードも含めて、至福の時を味わった。ファンなら必読。


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