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京都アニメーションが「けいおん!」以前に制作した伝説のアニメ!大ヒットを記録した人気ゲーム「AIR」の素晴らしいストーリーと音楽が織りなす世界観を忠実に再現!
☆原作ゲームはやりこんだし、アニメを視るのも初めてではない。この作品の良さはまず、田舎町の夏の美しい映像と音楽にあるのに皆異論はないだろう。ゲームをプレイしてても、映像美にまず引き込まれた。泣きゲーの代表作として名高いのだが、本作は良く言えば芸術的で難解な人を選ぶ内容と思う。特に主人公がカラスになった辺りで「ん?」となった人が多いと推察。

   又、恋愛要素が乏しいにも関わらず、ヒロイン3人の「ギャルゲー仕様」が微妙。それぞれ感動的なエピソードではあるが、メインヒロイン観鈴のストーリーと絡むわけでもなく、不要だった感が強い。しかしながら観鈴と春子が真の母娘の絆を取り戻す「ゴールしてもいいよね」の名シーンは圧巻で心に染みる。偽悪的な春子が即座に「却下」するのは、即座に「了承」する「カノン」の秋子と対照的な描き方で、興味深い様式美であった。

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