自殺予定日 秋吉理香子
☆ラノベ的設定でキャッチーなアイディアが満載。とても読みやすく、最後にどんでん返しが待っているという期待もあって、短時間で読み終え楽しませてもらった。読めてしまうので、ラストに驚きはなかったものの、全ての懸案事項が見事に解決すると言う八方美人的なハッピーエンドには、ある意味驚いた。
確かにハッピーエンドで解後感の良さは、エンタメ作として王道の作りではあるが、本作の場合リアリティーに多大な犠牲を払ってるのは否めない。そもそもこれだけ全てが好転する事自体極めて不自然なわけで、「イヤミス」の書き手として作者を評価している解説も肩透かしを食って困惑しているように読めた。私も同感である。
秋吉理香子レビュー一覧
「父を殺したのは、母です」少女は継母の罪を暴き、 父の無念を晴らせるのか?! 『暗黒女子』『絶対正義』の著者が贈るノンストップ・ミステリ! 「継母が父を殺した」再婚してわずか二年。父の死後、遺産とビジネスを継ぎ活躍する継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信した。彼女は自らの死で罪を告発するため山奥で首を吊ろうと決意するが、訪れた自殺の名所で“幽霊"の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後――それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
☆ラノベ的設定でキャッチーなアイディアが満載。とても読みやすく、最後にどんでん返しが待っているという期待もあって、短時間で読み終え楽しませてもらった。読めてしまうので、ラストに驚きはなかったものの、全ての懸案事項が見事に解決すると言う八方美人的なハッピーエンドには、ある意味驚いた。
確かにハッピーエンドで解後感の良さは、エンタメ作として王道の作りではあるが、本作の場合リアリティーに多大な犠牲を払ってるのは否めない。そもそもこれだけ全てが好転する事自体極めて不自然なわけで、「イヤミス」の書き手として作者を評価している解説も肩透かしを食って困惑しているように読めた。私も同感である。
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