エンド・ゲーム 常野物語 恩田陸
☆前作「オセロゲーム」から常野物語として違和感を覚えるエピソードだった。私が個人的にこのシリーズを、人よりすぐれた超能力者の味わう悲哀を描いてると思っていたせいかも知れない。「裏返す」能力が、一般人には何の影響も及ばさず、正体不明の敵と戦っていると言う設定が理解不能だった。この異能が何の役に立つと言うのか。超能力者と言うより精神障害者だろう。 筆力ある作者なので、スリリングなストーリーを最後まで読まされたのだが、読み終わってもモヤモヤが晴れず、一寸残念な読後感想を抱いてしまった。
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『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか? 『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は? 緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。
☆前作「オセロゲーム」から常野物語として違和感を覚えるエピソードだった。私が個人的にこのシリーズを、人よりすぐれた超能力者の味わう悲哀を描いてると思っていたせいかも知れない。「裏返す」能力が、一般人には何の影響も及ばさず、正体不明の敵と戦っていると言う設定が理解不能だった。この異能が何の役に立つと言うのか。超能力者と言うより精神障害者だろう。 筆力ある作者なので、スリリングなストーリーを最後まで読まされたのだが、読み終わってもモヤモヤが晴れず、一寸残念な読後感想を抱いてしまった。
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