
愛せない母と愛されたい娘の「母性」を巡る衝撃の物語。 女子高生が自ら命を絶った。その真相は不明。事件は、なぜ起きたのか?普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。同じ時・同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく…
☆原作は読んだけど、湊かなえ作品にしては、余り印象に残っていない。映画はほぼ白紙状態で鑑賞した。
嫁と姑の確執が中心だが、さらにその下の娘も含めて三世代にわたる、女のバトル。男の影が薄いので、結構客観的に見る事が出来たと思う。この映画の女達は皆残念なキャラで、うまく人間関係の築けない歯痒さを覚えた。キャストは皆熱演で、鬼婆な姑は特に秀逸。頑固な田舎の女性で、溺愛する娘には逃げられ、嫁をいびり倒す嫌らしさが良く表現されていた。
ただこの映画を見ていて、感動的な筈の場面でも、全然響かなかった。グダグダな家族が、姑が認知症で寝た切りになったのが良かったのか、なぜか平和になったハッピーエンド? も疑問。何を伝えたいのか、消化不良を覚える。キャストは熱演していたので残念。
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