涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流
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全世界累計2000万部突破! あの「涼宮ハルヒ」が角川文庫に襲来!

「涼宮ハルヒの憂鬱」はラノベである以前に優れたユーモアSFである。――筒井康隆(解説より)

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」高校入学早々ぶっ飛んだ挨拶をかましたえらい美人、涼宮ハルヒ。誰もが冗談だと思うこの言葉が大マジだったことを、俺はのちに身をもって知ることになる。ハルヒと出会ってしまったことから、気づけば俺の日常は非日常になっていて!?ライトノベルの金字塔が、豪華解説つきで襲来!


☆アニメしか見たことがなかったが、原作も文句なしに素晴らしい面白さで、ラノベSFの金字塔と言っても過言ではないと思った。一見女子高生が主役で萌え要素が売りの学園コメディと思わせて、壮大なSF的アイディアで魅せるストーリーは今もなお色褪せず、読み応えがあった。
 又、SM愛好家としては、この作品がFEMDOM(女性上位)なSMを見事に表現している点も指摘しておきたい。文句なしにハイスペックなハルヒ女王様に見出されたキョンが、横暴で理不尽な扱いに抵抗しながら、最後には心が通じ合って自らハルヒを求めるまでに篭絡されるのだ。


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