侏儒の言葉・西方の人 芥川龍之介
51-8w2AW2dL__SX350_BO1,204,203,200_



眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい―。鋭敏な頭脳と表現力を無尽に駆使し、世に溢れる偽善や欺瞞を嘲る。死に取り憑かれた鬼才の懐疑的な顔つきと厭世的な精神を鮮烈に伝えるアフォリズム(『侏儒の言葉』)。自らの人生を聖者キリストに重ね、感情を移入して自己の悲しさ、あるいは苦痛を訴える(『西方の人』)。自殺の直前に執筆された芥川文学の総決算。


☆恐らく私が無教養なせいだと思うが、面白くなかった。「侏儒の言葉」は面白そうだと思ったのに、さほど感じるものがなかった。「西方の人」は何となく死の臭いがする話で雰囲気は悪くなかったが、いかんせん、私の教養不足で何が言いたいのやら理解できなかった。
 率直過ぎるかも知れないが、無教養な私の手には余る作品だったのが残念。


芥川龍之介レビュー一覧