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小説を読む感覚で進んでいくマルチストーリーゲーム。プレイヤーはゲームの主人公となり、小説を「読む」感覚で、さまざまな結末が待つ物語を経験していく。全シーンフル画面のCGとサウンドが、狂気と淡い恋が待つ世界へ誘う。つまらない現実を感じている主人公は、ある日の授業中ひとりの女生徒がおかしくなり、淫猥な言葉を叫び、自らの顔を自らの爪で刻んだ爪あとで血まみれになっているのを目撃、世界が色を取り戻していると感じて・・・。


※冒頭から「これはヤバい」感がハンパでない衝撃的な内容。主人公の見る狂夢の世界が一気に現実となったかのような、クラスメイトで生徒会副会長香奈子の卑猥な授業中の奇行はインパクト十分。

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 その後精神病院に入院するも脱走した香奈子は、この時負った顔の負傷に包帯を巻いたホラー仕様で、ヒロインや主人公達に淫行を仕掛ける。

 メインヒロインで事件の鍵を握る瑠璃子は、文字通りの「電波」ちゃん。絶世の美少女にはちょっと見えないのが残念。

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 もちろんヤっちゃうシーンも完備だが、主人公に好意を覚える過程が性急で尻軽女に見えてしまった。

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 主人公と行動を共にするヒロインの一人目はバレー部の沙織。明朗活発で大ざっぱな性格の元気娘だが、陵辱シーンで一転羞じらいを見せるのは良かった。

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 毒電波に操られた沙織がハサミで咽を突いて自殺してしまうバッドエンドは衝撃的だった。

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 もう一人のヒロイン瑞穂は生徒会書記で沙織と対照的に大人しい性格。発狂した中学時代からの親友香奈子を心配して事件の真相を調べようとするが・・・

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 逆に操りロボットと化した香奈子ら生徒会女子メンバーに陵辱されるハメに。貧乳眼鏡っ娘と言うのはマニア向けのルックスですね。

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 古い作品なので、今見ると分量不足は否めないと思う。特に主人公とヒロイン達が恋愛感情を抱くに至る描写がまるでない(いや、設定的にも知り合ってすぐエッチしちゃう感じだが)のが、個人的には致命的な欠点。しかし、ぶっ飛んだ展開や衝撃的なバッドエンドの数々は近年の洗練されたゲームにはない魅力。同じ卑語(例えば「セックス」)を数え切れないくらい連呼する演出が多用されており、演じる声優さんも大変だったのではないかと思う。この手のアダルトノベルゲームの先駆者として、一度はプレイしてみる価値あり。

参考動画→雫 デモ

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