上と外〈5〉楔が抜ける時 恩田陸(評価:4) 練は持ち前の勇気と機転で「儀式」を終え、すぐさま軟禁中の妹のもとに向かうが千華子は…。その時、国全体をさらに揺るがす、とんでもないことが起こりつつあった。面白さ最高潮の第5巻。 ☆とても面白く、あっと言う間に読めて楽しんだ。しかしながら、リアリティの欠 ... 2021年12月28日 | 恩田陸
楽園 上 宮部みゆき(評価:4) 未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。12歳で亡くした息子、等が〝超能力〟を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子 ... 2021年12月25日 | 宮部みゆき
上と外〈4〉神々と死者の迷宮(下) 恩田陸(評価:5) 妹を人質に、練は危険な儀式への参加を強要された。それは生き残りをかけ争う過酷なレース。刻一刻、過ぎる時間。失意と恐怖の中で残された制限時間はわずか。もうあと戻りできない第4巻。 ☆物語が最高潮に盛り上がり、上の世界で救出への足掛かりを摑んだかと言うその ... 2021年12月22日 | 恩田陸
フーガはユーガ 伊坂幸太郎(評価:4) 優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして…。 伊坂幸太郎史上 もっとも切なく、でも、あたたかい。 僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生 ... 2021年12月21日 | 井坂幸太郎
上と外〈3〉神々と死者の迷宮(上) 恩田陸(評価:5) 誰かに見られてる。得体のしれぬ不安を抱えて歩き続ける練と千華子。ついに千華子の身に異変が!? それを待ち受けるかのように現れた新たな謎。さらに練の身にも……。緊張と興奮の第3巻。 ☆絶望的状況にも挫けず、生存の望みを掛けて苦闘する子供達と、見張りの目をか ... 2021年12月18日 | 恩田陸
虚構推理短編集 岩永琴子の純真 城平京(評価:4) 妖怪達の知恵の神である岩永琴子のもとには日々、彼らの悩みごとが持ち込まれる。 美しき雪女から届いた依頼もそのひとつ。 愛した男が殺人の罪を着せられ窮地に陥っているという。 そのアリバイを知るのは、法廷に立てぬ「人外」の雪女のみ……。 琴子の捜査の末に明ら ... 2021年12月17日 | 城平京
虚構推理 城平京(評価:4) 虚構推理 城平京 巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。 人の身ながら、妖怪からもめ事の仲裁や解決を頼まれる『知恵の神』となった岩永琴子と、とある妖怪の肉を食べたことにより、異能の力を手に入れた大学院生の九郎が、この怪異に立ち向かう。 ... 2021年12月17日 | 城平京
虚構推理 スリーピング・マーダー 城平京(評価:4) 虚構推理 スリーピング・マーダー 城平京 私たちは概ね嘘で出来ているのですけれど、理(ことわり)だけは通しているのです。お読みになればお解になれます。 ーー京極夏彦、歓喜! 全てが嘘なのに面白い。怪異【不合理】を虚構【不真実】でねじ伏せる、定石破りの屁理 ... 2021年12月17日 | 城平京
上と外〈2〉緑の底 恩田陸(評価:4) G国で軍事クーデター勃発。父と母は子供たちの無事を祈る。一方、ヘリコプターから落下した二人は密林を彷徨。疲労の中で二人が見つけたものは!? ノンストップの面白さで息つかせぬ第2巻。 ☆二人の兄妹が絶望的な状況の中、不思議な遺跡? に助けられ、サバイバル。 ... 2021年12月10日 | 恩田陸
鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ 田中啓文(評価:5) 鍋奉行犯科帳 道頓堀の大ダコ 田中啓文 道頓堀に夜な夜な現れる奇怪な大ダコ。探索におおわらわの奉行所の面々をよそに、大食漢の久右衛門は──。大坂を舞台に描く食いだおれの時代小説シリーズ第2弾。オリジナル文庫。(解説/我孫子武丸) ☆この人しか書けそうにない、 ... 2021年12月08日 | 田中啓文
上と外〈1〉素晴らしき休日 恩田陸(評価:4) 中南米、ジャングルと遺跡と軍事政権の国。4人の元家族を待つのは後戻りできない〈決定的な瞬間〉だった。全5巻、隔月連続刊行、熱狂的面白さ、恩田ワールドの決定版、待望の第1巻。 ☆全く予備知識なく、手に取った。なぜか不思議に保っている「元家族」の絆が、崩壊し ... 2021年12月03日 | 恩田陸
葉桜の季節に君を想うということ 歌野 晶午(評価:5) SMAP×SMAPで中居くんが「最後の1ページまで目が離せない恋愛活劇ミステリー」とおススメ! 究極の驚愕、ミステリーの奇蹟がここにある 素人探偵のもとに持ち込まれた霊感商法事件の意外な顛末、そして…。あなたは最後の一文まで、ただひたすら驚き続けることになる。 「何 ... 2021年12月01日 | その他ミステリ