2021年07月

【アニメレビュー】この素晴らしい世界に祝福を! ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げた。「ねぇ、ちょっといい話があるんだ ...

豆の上で眠る 湊かなえ 万佑子ちゃんなら、本ものの万佑子ちゃんなら 幼い頃に失踪した姉が「別人」になって帰ってきた――妹だけが追い続ける違和感の正体とは。足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー! ☆タイトルは秀逸で、姉妹が好んで読んでいた、あまり知ら ...

コロナ脳: 日本人はデマに殺される 小林 よしのり   宮沢 孝幸 自粛、自粛で経済崩壊。何かおかしくないか テレビでは連日、専門家と称する者たちが登場し、「コロナは怖い、コロナは怖い」と煽っている。 メディアに洗脳された人々は、「自由」の尊さを忘れ、自ら緊急 ...

国盗り物語(三) 司馬遼太郎 司馬遼太郎が描く、戦国! 「斎藤道三」編に続く第三巻は「織田信長」前編。 美濃を征服した斎藤道三は義理の子・義竜の反乱に倒れたが、自らの天下統一の夢を女婿・織田信長に託していた。今川義元を奇襲で倒して鋭鋒を示した信長は、義父・道 ...

悪魔の手毬唄 横溝正史 岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。たまたまここを訪れた金田一耕助は、村に昔から伝わる手毬唄の歌詞どおりに、死体が異様な構図をとらされた殺人事件に遭遇した。現場に残された不思議な暗号はいったい何を表しているのか? 事件の真 ...

偽ガルシア=マルケス 古川日出男 鬼才・古川日出男が、多大な影響を受けたノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-2014)に捧げたオマージュといっていい極上の短篇作品。 〈あなたは、私が誰なのかを当てられますか?〉〝ガブリエラ・ガルシア=マルケ ...

やつがしら 円城塔 ☆これは、今現在進行中の近未来を描いた、ショートショート。便利な新技術に拒否反応を示す、愚かな両親に共感。 円城塔レビュー一覧 ...

吸血鬼 江戸川乱歩 塩原温泉で未亡人の倭文子を巡り、三谷という美青年と中年紳士・岡田の間で決闘が行われた。負けた岡田が去った後、二人の前を左手右足が義手義足、鼻が欠け、唇のない男がうろつき始める。東京に戻ると息子の茂が誘拐され、彼女も行方不明に。さらに疑 ...

過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき 誰の心にも、自分だけの城がきっとある――。宮部みゆきエンタメ渾身作! 早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分も ...

ルネサンスとは何であったのか 塩野七生 見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発、それがルネサンスだった――フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェ ...

あとは野となれ大和撫子 宮内悠介 直木賞・芥川賞ダブルノミネートで最注目の新鋭が挑む超王道冒険エンタメ! ――沙漠の国で奇跡が起きる―― 第157回直木賞候補作にして、第49回星雲賞受賞作! 受賞歴多数、最注目の新鋭・宮内悠介が描く、爽快すぎる冒険譚! 沙漠の小国 ...

葦と百合 奥泉光 あの理想郷はどこに消えたか?かつて参加したコミューン「葦の会」の痕跡を探す旅に出た男は、奥深いブナの森で、ある不可思議な事件に巻き込まれる-。メタ・ミステリーの傑作。 ☆どうやら私は、この作者の文章と相性が良いらしい。冒頭を読んだだけで ...

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎 星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。 そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」── これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女 ...

サマーバケーションEP 古川日出男 僕は冒険をするために、井の頭公園に来たんです―― 20歳をすぎてようやく認められた〈自由行動〉。他人の顔を憶えることができない「僕」は、出会った人と連れ立って、神田川を河口に向かって歩き始める。世界に対する驚きと無垢さに満 ...

モルグ街の美少年 西尾維新 アンコール! もう一度きみと謎解きだ! 美少年探偵団の活躍を覚えておられるだろうか。綺羅星の捜索で幕を開け、指輪学園を退廃から救うための死闘で幕を閉じた――はずだった。めくるめく冒険が綴られた彼らの事件簿には、語られていない事件 ...

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