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司馬遼太郎の『街道をゆく』が、読みやすい新組みに生まれ変わって再登場。全43巻、毎月4冊同時刊行。近代の歴史の舞台、湖東平野を歩き、民家のたたずまいや近江門徒という精神的な土壌や風土から語る「近江散歩」。1000年以上も続いてきた東大寺修ニ会(お水取り)を始め、奈良の寺々を訪ね、仏教文化と哲学世界を考察する「奈良散歩」。


☆この素晴らしい紀行文シリーズで、初めて「3」と言う評価を付ける。理由は、無教養な私には、ハードルの高い内容だったから。宗教や哲学に関する高度の内容が多く、覚悟はしていたが、敷居が高いな、と感じざるを得なかった。
 とりわけ「奈良散歩」の東大寺に関わる話題は難解で、読むのに難渋した。こんな感想しか書けない自分にも失望している。やはり基礎的な教養は必要だ、と還暦を目前にして思うのであった。


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