カテゴリ:読書感想 > 奥泉光

☆評価5 浪漫的な行軍の記録 死神の棋譜 鳥類学者のファンタジア 『吾輩は猫である』殺人事件 夏目漱石、読んじゃえば? 石の来歴 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 モーダルな事象 グランド・ミステリー〈上〉 グランド・ミステリー〈下〉 ゆるキャラの恐怖 桑潟幸 ...

現実と非現実の交錯を描く芥川賞受賞作。石に異常な執着を示す男の人生。長男の死、妻の狂気、次男の学生運動、夢と現実の交錯のなかで描かれる奥泉光の芥川賞受賞作。他に「浪漫的な行軍の記録」所収――太平洋戦争末期、レイテで、真名瀬は石に魅せられる。戦後も、石に ...

1991年1月17日、湾岸戦争が始まった。砂漠の戦場から遠く離れた東京の郊外で、妻の出産を待つ大学講師・木苺の凡庸な日常に突然、暗黒の陥穽が口を開く。モーセのトーラー、鴉、理不尽な暴力の予感、そして改竄される歴史。様々な謎が顕在し、現実は虚構に侵蝕されてゆく ...

究極の将棋ミステリが放つ、命懸けの勝負と謎、 そして衝撃のどんでん返し! 「魔の図式」が22年の時を経て、いま蘇る――。 第69期名人戦の最中、詰将棋の矢文が見つかった。その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員の夏尾は消息を絶つ。同業者の天谷から2 ...

今こそ、「日本人の戦争」を問い直す。 日本はなぜ、あの戦争を始めたのか? なぜ止められなかったのか? 戦争を知り尽くした小説家と歴史家が、 日本近代の画期をなした言葉や史料を読み解き、 それぞれが必読と推す文芸作品や手記などにも触れつつ、徹底考察。 「わかりや ...

葦と百合 奥泉光 あの理想郷はどこに消えたか?かつて参加したコミューン「葦の会」の痕跡を探す旅に出た男は、奥深いブナの森で、ある不可思議な事件に巻き込まれる-。メタ・ミステリーの傑作。 ☆どうやら私は、この作者の文章と相性が良いらしい。冒頭を読んだだけで ...

その言葉を 奥泉光 3年ぶりに再会した高校時代の同級生・俊太郎は、まるで言葉を失った寡黙な男に変貌していた…。精神・暴力・言葉をめぐって、'70年代の一光景を鮮やかに写し出した表題作他。(解説・清水アリカ) ☆奥泉光の原点にして、既に完成度の高い二作品。凝縮 ...

雪の階(下) 奥泉光 昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消 ...

雪の階(上) 奥泉光 昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消 ...

シューマンの指 奥泉光 音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断し ...

東京自叙伝 奥泉光, 明治維新から第二次世界大戦、バブル、地下鉄サリン事件、福島原発事故まで、帝都トーキョウに暗躍した謎の男の無責任一代記! 滅亡する東京を予言する一気読み必至の長編小説。(解説/原武史) ☆「純文学」と言う視点でどうなのかはわからないが、作 ...

ビビビ・ビ・バップ 奥泉光 現代文学のトップランナーが、 AI社会をポップに描いた SFジャズエンタメ巨編! 「僕の葬式でピアノを弾いて頂きたいんです」 それがすべての始まりだった。 電脳内で生き続ける命、アンドロイドとの白熱のジャズセッション。大山康晴十五世名 ...

神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件 奥泉 光 真偽不明の指令乱発で指揮系統を見失った兵士たちに、「橿原」の真の目的地が明かされる。一方、船底の大戦争を生き延びた人の魂を宿す鼠の群れは、長い対話のなかに自らの行く末を探る。果たして「神器」とは何か、そして乗組員 ...

神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件 奥泉光 太平洋戦争末期、探偵小説好きの石目鋭二上等水兵は、軽巡洋艦「橿原」に乗務を命じられた。「橿原」は過去に怪死事件が相次ぎ、殺害の実行犯がいまも潜むと囁かれている。艦底の内務科5番倉庫では、機密物資を運んでいるという ...

グランド・ミステリー〈下〉奥泉光 連合艦隊はミッドウェーで壊滅的な敗北を受け、ソロモン方面の戦局もおもわしくなかった。昭和十八年の正月、亜細亜通商の新社長に就任した彦坂と交際を続ける加多瀬の妹、範子は、数日後、凶弾に斃れることになる作家の古田厳風から兄に ...

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