カテゴリ:読書感想 > 恩田陸

☆評価5 夜の底は柔らかな幻(上) Q&A ドミノ 光の帝国 常野物語 蒲公英草紙 常野物語 ユージニア 蜜蜂と遠雷(上) 蜜蜂と遠雷(下) 上と外〈3〉神々と死者の迷宮(上) 上と外〈4〉神々と死者の迷宮(下)  上と外〈6〉みんなの国 ☆評価4 ドミノin上海 薔薇のな ...

あたしは主人公にはなれない――。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる〈サヨコ〉伝説に関わる使命を……。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜の ...

神様だって、止められない。たった一日で運命のドミノが倒れ始める! 「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い路地裏の骨董品店に緊張が走った。門外不出のお宝が闇のルートで輸入されたのだ。虎視眈々と狙う店主だが、なぜか問題の品は、人気急騰中のホテルの厨房に ...

可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。 変貌する少女。呪われた館の謎。 「理瀬」シリーズ最新長編! 英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。 そこには国家の経済や政治に大きな影 ...

葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ……(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶 ...

恩田ワールド全開のスペクタクル巨編! 国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる! ☆恩田陸さんは、つくづく正算型の作家だと感じた。この作品もやはり、ゾクゾクするような魅力 ...

☆全編に不穏な空気が満ち、よくわからないけれど、読まずにはいられない、静かな迫力を感じた。独特なネーミングセンスもあって、これぞ恩田陸と感じる、不思議な世界。  惨劇の序章に過ぎないこの上巻だけで、傑作を予感させるに十分なクオリティ。作者ならではの、 ...

☆人物の応答だけで、ストーリーを進めるのは、恩田陸さん得意の戯曲的描き方で、「中庭の出来事」「木洩れ日に泳ぐ魚」を想起した。テクニックに溺れた感のある「中庭の…」より、粗削りな本作の方を、私は評価する。暗黒の未来を提示した、恩田版神話を創生、とまで言 ...

☆書店の古書コーナーで、安売りされてたから購入した。スピンオフなので、コチラを先に読むのも良くない気がするが、感想を書きたい。設定など不明の部分もあるが、結論から言うと、十分楽しめた。超能力者のバトルで、「在色者」だの、「途鎖国」だの、恩田陸ワールド ...

☆ミステリーとしては、これ以上ないくらいの、突拍子のない謎の提示。こんなの、どうやって謎を解くのか、と興味を抱かせるが、読者が頭を働かせる余地もなく、答が明かされてしまう。この長さじゃ仕方ないのだろうけど、ミステリー本来の楽しみには、欠ける。それに、 ...

☆上巻を随分前に読んだため、かなりおぼえていない所があった。それでも、何とか楽しく読み終える。  そういう事情なので、余り酷評は避けるが、大騒ぎした割に、今一つピンと来ない結末だった。「テロリスト」は危険な存在で、緊迫した展開になるはずだが、妙にのんび ...

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか ...

それは他愛のない噂だった。その日、その時間にその場所に行けば、かつて大事にしていた記憶に出会えると――。郷愁と不思議に彩られた表題作。学園のおぞましい秘密「球根」。偶然出会った光景が物語を生成する「皇居前広場の回転」。ある青年の死をめぐる驚愕の真実が明 ...

史上最悪の大地震と火山噴火で練の恐怖の針は振切れた。もう何もかも終わりだ!神は二人を見捨てたのか!?兄弟は再会できるのか?そして家族は?息もできない緊迫と感動の最終巻。 ☆陳腐で使い古された表現だが、最後まで、ハラハラドキドキさせてくれた。最後は救われ ...

練は持ち前の勇気と機転で「儀式」を終え、すぐさま軟禁中の妹のもとに向かうが千華子は…。その時、国全体をさらに揺るがす、とんでもないことが起こりつつあった。面白さ最高潮の第5巻。 ☆とても面白く、あっと言う間に読めて楽しんだ。しかしながら、リアリティの欠 ...

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