カテゴリ:読書感想 > 古川日出男

これは怨霊・紫式部が語り出す、あなたの知らない源氏物語―― 読売文学賞・野間文芸新人賞の二冠に輝いた、圧倒的なスケールで描く稀代の傑作 後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正す ...

☆評価5 13 沈黙/アビシニアン  アラビアの夜の種族〈1〉 アラビアの夜の種族 III サウンドトラック〈下〉 ベルカ、吠えないのか? 聖家族(上) 聖家族(下) サマーバケーションEP ☆評価4 女たち三百人の裏切りの書 平家物語 犬王の巻 馬たちよ、それでも光は無垢で ア ...

室町時代、京で世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王。盲目の琵琶法師・友魚(ともな)と育まれた少年たちの友情は、新時代に最高のエンタメを作り出す! 「犬王」として湯浅政明監督により映画化。 ☆アニメ映画の原作らしいが、全く知らずに読んだ。一話毎が随分短くまと ...

ある物語に“狗塚牛一郎”という男がいた。彼は三人きょうだいの長男で、青森の名家に生まれた。東北の正史を記憶する家に。その彼の声がしている。「書け」と。牛一郎の言葉を、小説家は福島で聴いた。2011年 4 月。東日本大震災からは、まだ一か月と経っていない。極限の ...

偽ガルシア=マルケス 古川日出男 鬼才・古川日出男が、多大な影響を受けたノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-2014)に捧げたオマージュといっていい極上の短篇作品。 〈あなたは、私が誰なのかを当てられますか?〉〝ガブリエラ・ガルシア=マルケ ...

サマーバケーションEP 古川日出男 僕は冒険をするために、井の頭公園に来たんです―― 20歳をすぎてようやく認められた〈自由行動〉。他人の顔を憶えることができない「僕」は、出会った人と連れ立って、神田川を河口に向かって歩き始める。世界に対する驚きと無垢さに満 ...

ハル、ハル、ハル 古川日出男 「この物語は全ての物語の続篇だ」――暴走する世界、疾走する少年と少女。3人のハルよ、世界を乗っ取れ! 乱暴で純粋な人間たちの圧倒的な“いま”を描き、話題沸騰となった著者代表作。成海璃子推薦! ☆3作とも独特の文体だけど、リズ ...

ボディ・アンド・ソウル 古川日出男 二〇〇二年十一月から二〇〇三年七月、東京―作家フルカワヒデオの魂は彷徨っていた。肉体は死んでいる。しかし夢見ている。失われた妻を求め、導師に導かれながら、この“低音世界”で物語は語り続けられる。なぜ物語るのか?なぜ物語ら ...

gift 古川日出男 神さまの手から零れた、20の小さな奇蹟 妖精の足跡、お台場にできた新しい国、無人島で幻の音楽を聞き続ける男――。『ベルカ、吠えないのか』『LOVE』の著者が、強靱かつ豊かな想像力で紡ぎ上げた20の物語。 ☆強烈な長編のイメージが強い作者だった ...

聖家族(下)  古川日出男 狗塚家。青森の名家である彼の家とともに、東北の歴史は記憶されていた。親から子へ、子から孫へ。語り継がれる「正史」は、ふたたび現代と出会い、物語は狗塚三兄弟の逃亡劇から冠木兄妹の誘拐事件へと移る。異境を翔る者、天狗。人を導く、犬。 ...

聖家族(上)  古川日出男 狗塚(いぬづか)羊二郎は囚われていた。殺人罪。死刑。なぜ彼は人を殺したのか。なぜ彼は殺人術を使えたのか――。聞こえてくる兄の声。妹の訪問。祖母が語る歴史。やがて過去、現在、未来は混濁し、青森の名家・狗塚家に記憶された東北の「正史(ヒ ...

アラビアの夜の種族 III 古川日出男 前人未踏、奇跡の大著、ここに完結! 読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書。夜な夜な語られるその物語のなか、英雄たちは思わぬ邂逅を果たし、「災厄の書」は完成するかに見えたが--。 ☆いよいよこの大作も完結だが、ナポレ ...

アラビアの夜の種族Ⅱ 古川日出男 圧倒的ストーリーテリング、現代に甦る千夜一夜物語 ナポレオン艦隊を迎え撃つため、「災厄の書」に手を染めたエジプトの知事と側近。読み手を擒にし滅ぼすという破滅の物語が、一夜、また一夜と語られてゆく--。 ☆現代に蘇るアラビア ...

サウンドトラック〈上〉古川 日出男 東京は異常な街に変貌していた。ヒートアイランド現象によって熱帯と化し、スコールが降りそそぐ。外国人が急増し、彼らに対する排斥運動も激化していた。そんな街に戻ってきた青年トウタと中学生ヒツジコ。ふたりは幼いころ海難事故に ...

サウンドトラック〈下〉 古川日出男 かつて母親に殺されそうになり、継母からも拒絶されたヒツジコは、世界を滅ぼそうと誓う。見た者の欲望を暴走させるダンスを身につけた彼女は、自身の通う女子高で、戦闘集団「ガールズ」を組織する―。一方トウタは、友人レニの復讐を ...

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