グリザイアの迷宮
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美浜学園の5人の少女たちの心を救った風見雄二。しかし、彼自身の心の闇は、いまだに晴れぬまま重く立ち込めていた。雄二は自らの生い立ちを振り返る。自らを育み、形作っているものが何なのか。そして、それらとの邂逅の中で何を得、何を失ったのか──。忌まわしくも、かけがえない時間をたどる旅路の果てに、雄二は自ら心の奥底にしまいこんだ闇の正体と対峙する。
☆一話だけの構成であり、「果実」「楽園」との橋渡しをしている内容なので、単独での評価は難しい。が、あえて評価するならば4である。

 謎めいた主人公が自らの数奇な生い立ちを回想し、いかに現在の彼が形作られていったかが明かされるのだが、これが何とも重く陰鬱なもの。中でも彼に決定的な影響を及ぼしたと思われる姉との関係が、危険で悩ましい。さすがエロゲー原作と言うべきか、性的タブーを扱った描写がかなりあり、無条件で視聴を勧められる内容ではないと思った。

 もっとも彼のパーソナリティの形成を語るには、避けて通れないのも確かで、見応えは十分。もとより普通の人が絶対経験しないであろう彼の半生から、目を背けてはならないと言う、制作者側のメッセージはよく伝わった。

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