高校生のための実践劇作入門 北村想
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戯曲を書きたいと願いながら、どう取りかかっていいのか思いあぐねているすべての人々のための、具体的できめ細かな手ほどきの書。章ごとに、自己訓練のためのパワー・アップコラム付き。


☆私は以前高校演劇部のコーチみたいな事をしていた事があり、その縁で高校生向けに需要のある台本ー上演時間1時間以内でキャストが少ないーのを書きネット上で公開してるので、年に数回は上演許可依頼が来たりするのだけれど、この本は当時購入したもので、とても参考になった。まずペンネームを考える、次に劇のタイトルを考える、と言うやり方は冗談みたいに思えて実は非常に有効。こんな調子で、難しい言葉も使わずに劇の作り方を教えてくれて、目からウロコの思いになる部分が多々あった。タイトルの「実践」と言うのはその通りで、平田オリザさんの著作に比べると理論面で物足りない感はあるものの、今から劇を書いてみようと言う初心者には好適と思った。
 そもそも北村想さん自身が高校演劇で数多く上演される作品を書いておられるので、信頼するに足る本なのである。



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