Doctor Dolittle's Post Office  Hugh Lofting
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When he discovers that animals from all over the world want to communicate with each other, Dr Dolittle has the wonderful idea of setting up the Swallow Mail, the fastest postal service ever. Doctor Dolittle establishes a swallow mail service for the animals when he discovers that they have their own way of writing.


☆ドリトル先生シリーズ3冊目だが、やはり児童文学としては最高峰のレベルだと思った。基本的には未開の地を訪れたドリトル先生一行が、現地の人に多大な好影響を及ぼし、惜しまれながら帰国するというパターンで、前2巻と同じ。完全に植民地政策の影響が色濃いものの、児童文学でその是非を問うものでもあるまい。動物語を話し、博愛主義な心優しきドリトル先生のストーリーを素直に楽しめば良いと思う。又、このストーリーのひな型は、航海途上や未知の地での冒険を盛り込むことが出来るので、大人にとってもワクワクする波乱万丈の物語に仕上がっていると思う。
 今巻では、渡り鳥の習性を生かした高速郵便制度を発足させるのがメインストーリー。が、とにかく様々な事件が起きて全く飽きさせない。そして、動物達が各自のとっておき話を披露する、アラビアンナイト風の掌編がとても楽しく、サービス満点だった。郵便制度を初め、動物語を解する強みが全編を通じて生かされており、この設定がもともと卓越してるのだろうと思う。英文はスラスラ読めると言う程易しくはないし、ロンドン雀のなまった英語も難解だが、くせを掴むと読み易くなると思う。児童文学でも手を抜かず、ユーモアとウィットに富んだ名文なのは素晴らしい。


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