美少年М 西尾維新
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映画祭で敗退し、敵組織・胎教委員会に繋がる道を断たれた、美少年探偵団。『美観のマユミ』こと瞳島眉美は、沃野禁止郎を追い、私立アーチェリー女学院に単身乗り込むことを決意する。古式ゆかしい大和撫子を育てる名門校では、信じがたい事件が起きていた! しかし、マユミの『良すぎる視力』には限界が近づき――? ひとりのときも心は常に共にある、美少年シリーズ第九作!


☆西尾維新は屁理屈をこね回す作風だが、遂に私の理解を超えてしまった。沃野禁止郎とか、胎教委員会辺りからよくわからなかったんだけど、今回のエピソードは本気でどういう意味なんだか、凡人には理解の及ばぬものであった。面白くなかったわけじゃなく、何やコレ? と思いながら読まされてしまったのはキャラミスの強みで、お馴染みのキャラに愛着がわいているから。それとロリコン性癖の変態オヤジとしては、お嬢様女子中学生が全員ヌードになると言うイメージにスケベ心をくすぐられた。
 そういう人はいないと思うが、いきなりこの作品を読んでも理解不能なので、今シリ-ズを初めから読み続けてる人しか読んではいけない。凡人の理解を超えた天才の発想を楽しむ怪作。


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